ー旋盤加工における加工精度とは?精密加工と超精密加工ー
旋盤加工では高い精度での加工が可能となっています。
では、旋盤加工における加工精度とはどのようなものなのでしょうか。
今回は、旋盤加工の加工精度について解説します。
加工精度とは
旋盤加工をはじめとした切削加工の「加工精度」とは、寸法精度や形状精度、表面仕上げ、角度・傾斜の精度を指します。
一般的に寸法の許容差や公差で表され、単位は「±Xmm(ミリメートル)」や、「±Xμm(マイクロメートル)」が用いられます。
切削加工では高い精度での加工が実現できますが、図面に対して全く誤差がない状態に仕上げることは不可能に近いです。
そのため、機械設計においては、あらかじめ許容差を踏まえて設計を行い、この方法を公差設計と言います。
公差設計は加工のばらつきを補正し、製品の精度を確保することを目的としています。
加工精度は微妙な条件の違いによって左右され、主に熱や振動、設備の条件などが加工精度に影響を及ぼします。
精密加工と超精密加工
旋盤加工は精密加工が可能ですが、従来から行われている旋盤加工においても改善が加えられ続けており、より精巧な加工が可能となっています。
精密加工
精密加工はμm単位の加工を行う技術のことです。
精密加工では図面の寸法に対してどれくらいの誤差があるかがポイントとなりますが、旋盤加工などの切削加工ではどうしても誤差は生じてしまいます。
その誤差をどれくらい許容するかという指標を「寸法公差」と言います。
精密加工の寸法公差は1μm、つまり、図面との誤差は±0.001mmです。
1μmは細菌やバクテリアと同じ大きさですので、誤差は目で見えないレベルです。
超精密加工
精密加工でも1μmの誤差で収められますが、近年、さらに高精度な「超精密加工」という技術も登場しています。
超精密加工の寸法公差は0.5μm、つまり±0.0005mmとなり、きわめて誤差の少ない加工が可能です。
超精密加工を採用すると、高精度な部品が生産できるだけでなく、量産時の不良品率を低下させることができます。
信頼できる技術力を持った業者に依頼する
旋盤加工の精度についてご紹介しました。
日本国内の業者は金属加工の技術が高く、精密加工に対応できる業者も多く存在します。
とはいえ、業者によって精度が異なる場合があるため、金属加工を依頼する際には業者選びが重要となります。
意図した精度の製品を希望の納期と数量で製造してもらうためには、事前のコミュニケーションがポイントとなります。
問い合わせや打ち合わせでしっかりと相談に乗ってくれ、提案をしてくれる業者を選ぶようにしましょう。
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