ー面取り加工とは?旋盤加工での加工方法・面取りの種類ー
面取り加工は加工物の角を削り取る方法で、金属部品では欠かすことのできない加工です。
ここでは、面取り加工とは何か、旋盤加工での面取り加工の方法や、面取りの種類などについて解説します。
面取り加工とは
面取り加工とは加工物の「角」部分を除去し、鋭利な部分をなくす加工方法です。
角の尖っている部分を削り、C面やR面などの滑らかな角にします。
一般的に図面で削り取る量が指定されており、面取り加工の形状も指定されています。
面取り加工を施すことにより、手触りを良くして使用する人のケガを防いだり、動作不良を防止したり、寸法精度の修正に役立ちます。
面取りの加工方法
面取り加工は、旋盤加工やフライス加工など、複数の方法で加工が可能です。
旋盤加工では、旋盤により円柱状の素材の端面や穴の周囲、溝の縁の面取りを行います。
C面取りでは斜め45度の片刃バイト、R面取りなら総型のバイトや倣い加工で処理できます。
旋盤加工による面取りでは、ワークをチャックで掴んで回転させ、片刃バイトの先端を、円柱形の平面にあてて外周を削ります。
きれいに仕上がるようにバイトとワークの中心高さをきっちりと合わせることが旋盤加工における面取り加工のポイントです。
面取りの種類
面取りの種類は大きく「C面取り」「R面取り」「糸面取り」に分けられます。
C面取り
C面取りは角部を45度に落とす加工です。
面取り加工のなかでは最も一般的で、通常「面取り」と言ったらC面取りを指します。
C面取りは幅広い目的で行われます。
R面取り
R面取りは、角部を丸める加工です。
ケガ防止の目的としては最も効果があります。
糸面取り
糸面取りは、角部を目に見えない程度わずかに削る加工です。
簡易的な面取り加工となるため、R面取りほどの安全性が必要ない場合に行います。
旋盤加工でできる加工
旋盤加工は回転している材料に切削工具を当てて加工するため、丸物の加工を得意としています。
上でご紹介した面取り加工のほかに旋盤加工でできる加工は次のようなものがあります。
①外径加工
回転するワークに外側からバイトを当てて外径を加工する方法です。
②内径加工
回転するワークに内側からバイトを当てて、内径を加工する方法です。
③ねじ切り加工
対象物にねじ山を作る加工です。
おねじは「おねじ切りバイト」を外側から当て、めねじは「めねじ切りバイト」を内側から当てて加工します。
④穴あけ加工
回転するワークに固定したドリル刃を押し当てて穴を開けます。
⑤突っ切り加工
回転するワークに外側から徐々にバイトを押し当てて、不要な部分を切り落とす加工です。
面取り加工は重要な工程
面取り加工はケガの防止や部品のはめ合いにも有効です。
一般的に面取りは図面で指示されますが、指示がなくてもエッジ部の糸面取りはしておくのが望ましいでしょう。
金属部品を加工会社にオーダーするときは、面取りについても要望を伝えておくと思い通りの製品に仕上がります。
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